シラカバ樹液の悲劇
言い出したのは、私でした。
「シラカバから樹液が簡単に採れるんだよー」とあちこちで聞いていたので、
自分でもやってみたい!と。
幸いにも、うちにはシラカバが数十本生えています。
20数年前になかま父が植えたもので、なかなか立派な幹に育ってきました。
で、見よう見まねでやってみたわけです。
ドリルでちょこっと穴を開けて、管を通して。
勇んで3月下旬に設置したら時期が早すぎちゃって、
待てど暮らせど、樹液なぞ一滴も出ず。
でも、4月の10日すぎ。
ちゃぁんと樹液が出てきました!
やったー!
水のような透明の樹液がみるみるうちに溜まりました。
仕掛けを設置したのは2箇所。
どちらも2,3日でそれぞれ約2リットルの量に♪
さて、採れた樹液をどうしよう?
そのまま飲むとわずか~に甘い。
これでお茶を淹れるとか、パンの生地に混ぜ込むとか、
はたまた、しゃぶしゃぶがいいとか、色々話は聞いていたけれど、
どれもいまいちピンと来ない。
だって、せっかくなら、水の代わりじゃなくて、樹液ならではの味を楽しみたいじゃない。
家族3人であーだこーだ協議した結果、
「甘みが少ないから難しいって聞いてたけど、やっぱり、煮詰めてシロップにしてみよう!」ということに。
まずは凝縮して味わってみることにしたわけです。
で、約4リットルの樹液を鍋に入れて、薪ストーブの上に載せて。
「いったいどんなになるんだろう?」とワクワクワク♪
ストーブの横を通るたび気になって、蓋を開けること幾度。
そのうち甘い香りが漂い、期待は増幅。
スプーンですくって味見をしてみると、はっきりとした甘さに!
「こ、これは、もしかして、予想以上にイケるんじゃ…?」
しかし、悲劇はこの後に起こってしまいました。
半日以上煮詰めて、残り約400mlになったところまでは確認していたのに、
夕食を食べ終わった頃に、みんなでその存在を忘れちゃって、、、
そして、この日に限って家族仲良く茅沼温泉まででかけちゃって、、、
約1時間後、、、
温泉から帰ってきたら、、、
<(゚ロ゚;)>ノォオオオオオ!!
憧れのシラカバ樹液は、焦げカスとなって消えました。。。
まぁ鍋が焦げただけで済んで良かったけどさ。。。(T_T)
ささやかな笑いを提供できたなら本望です(笑)