家を作る。31
【6日目】
西側屋根のつづき。
屋根のてっぺんに、板を縦に取り付ける棟梁。
何のため?と思って聞いたら、この後の胴縁を受けるためと、水平を出すため、だそう。
糸を張って、屋根がまっすぐになるようにしてました。
そして、断熱材を敷きます。5センチ厚のスタイロエース。
室内を吹き抜けにしたいので、天井ではなく、屋根断熱にしたのです。
軒部分は断熱せず、室内の真上にだけ敷き詰めていきます。
下から断熱材を置いていったので、上はカットしながらはめていきます。
一番上は、先ほど取り付けた胴縁受けの材があるので、その隙間には断熱材の端材を利用。
屋根が波打ってるので、隙間が一定ではなく、断熱材を敷き込むのが難しかった。
床を作った時の断熱材の端材を捨てずにとっておいてよかった。
断熱材が下にずれないよう、軒で端材をストッパーにしています。
私が断熱材を切っている間、棟梁は胴縁受けを加工してました。
透湿防水シートを張ります。
これがまぁ良く滑るので、足場の確保に要注意!
軽くてペラペラなので、風のない日に2人以上でやるべし。
気密防水テープで留めながら作業しました。
シートが飛ばないように、すぐに胴縁を仮置き。
鼻隠しに引っ掛けてあるだけの状態です。
この断熱材と胴縁の隙間が、屋根換気のために重要なんだそう。
後ほど、棟と軒天に換気口を設けます。
【7日目】
胴縁の上に12㎜合板を張り、同時進行で歪みを修正していきます。
下から合板を張って足元を確保しつつ、
胴縁の下に木っ端を挟んで、高さを水平にする、という作戦。
これがなかなか地道な作業でした。。片側の屋根だけでも、胴縁の数×3で50か所以上。
屋根の両端を渡した糸の高さまで合板が揃うように、木っ端を1枚2枚と重ねて調整。
断熱材にめり込まないようできるだけ大きめで、厚さが様々な木っ端を屋根に持ってあがり、
「もうちょっと高く」「これだと高すぎ」「もっと薄い木っ端ないの⁉」と、
ブツブツ言いながらやりました。
上まで合板を張り終えて、墨をつけているところ。
墨の上(胴縁)からエア釘打ち機でバシバシ打っていきます。
棟換気用に、合板の上を切り欠きます。
飛び出た胴縁もカット。
西側の合板を張り終えた。だいたい平らな屋根になった(と思う)。
最後に、アスファルトルーフィングを張ってタッカーで留めていく。
これで、ひとまず安心!板金まで、多少の雨に当たっても大丈夫です。
続いて、玄関部分の屋根も、同様に作業。
しかし、屋根の取り合いの部分がとっても難しい・・・!
断熱材を隙間なく入れるためにはどうすればいいの?
見た目以上に構造が複雑で、防水シートの重なりがうまくいかない。
どれが正解かよくわからないまま、とりあえず仕上げたら、
下見に来た板金屋さんにダメ出しをいただき、この後、修正。
鼻隠しと合板を一部切って、やり直しました。
たぶん、ここは順番を間違えましたね、玄関の後に、上の屋根をやるべきだった。
屋根仕事は全て下から、の鉄則。
どうか雨漏りしませんように!今となっては祈るのみ。
そうそう、玄関の破風も新しくなりました。
手もとにあった広葉樹の板を挽いて利用したので、
やけに厚みのある立派な破風になりました。
ブログを拝見すると
自分が関わっているとなんだか気分がいいですね。
引き続き完成まで全力を尽くしますので宜しくお願いします。
下から見上げる大きな背中が、心強いです。