オリジナルお飾り
お飾りはいつも、家の周りにある材料を使って作ります。
いつの頃からか、担当は私でした。
年末が近づくと、裏山や牧草地を散歩しながら目を光らせます。
…あそこにあるコクワの蔓は使えそうだな…
…立ち枯れたヨモギを今年は使ってみようか…
…ヤチボウズの葉を束ねたらどうだろう…
少しずつ持ち帰った材料を薪ストーブの前に広げれば、
あとはインスピレーションが湧くままに手を動かすだけ。
仕上げに折り紙や羊毛を足して、できあがり。
今年のお飾りは、とてもシンプルに。
材料は、青々としたトドマツの枝とツルウメモドキ。
ツルウメモドキの実がとても立派だったので、余計な飾り付けはなし。
蔓のグネグネとした動きが、今年の干支である”巳”をイメージしています(後付けデス)。
折り紙には「謹賀新年」の筆文字を。
同じ材料で、サードハウス(と呼んでいる父の小屋)用に作った小さなお飾り。
ロープの端っこが、しめ縄っぽいでしょ。
ちなみに、どちらも枝を縛っているのは、イラクサの茎(繊維)。
繊維を細く割いて、指でよったものを糸として使っています。
塘路サルンパの諏訪さん(いずれ、ブログで紹介しまーす)に教わったもの。
アイヌの人たちの知恵だそうです。
そうそう、今年はなかま父も閃いたみたいで、
自宅の前にはこんなものも!
同じくトドマツとツルウメモドキに
その辺のササと、標茶の斎藤生花で買ったハボタン。
そして中央の”竹”は、なんと、絨毯の芯!
昨年11月に宿の客室の絨毯を張り替えたときに知ったのですが、
新品の絨毯の芯には、長い竹が1本入ってるんですね。
(竹を軸にして、くるくると丸まっているわけです。)
「これはなかなか手に入らない素材! 何かに使えるかも!?」と、
平田家具店にお願いして置いてってもらってました。
まさか正月飾りに使えるとは思いもしませんでしたが、角松っぽくて様になってると思いません!?
なかま父のこの正月飾りには、家族も絶賛でした。
=== おまけ~過去のお飾り===
去年2012年のお飾り。
トドマツ、オンコ、センリョウに和紙をリボンにして。
2011年。 色んな材料を付けまくった(笑)
ベースは赤いヤナギ。ヨモギやシダの枯葉、アヒルの羽、シカの尾の骨ほか。
2010年はフェルトでアレンジ。
カラマツの枝に白と赤の羊毛をくっつけて。この切り株を今年も使ったのですね。
右は麻縄で枝を編んでみたもの。
2009年は気合が入ってたなぁ。ハチの巣まで使ってて豪華~!
だからこそ色々工夫して、センスいっぱいの正月飾りを作るのですね。
切り株とか熊笹とか、周りを歩けば手に入るよね。
かくあるべし、という枠組みを超えて、楽しく正月を祝う気持ちが
こうした素敵なお飾りを産むんだろうな。
感動した。