ボリュームたっぷりな標茶町郷土館
五十石から車で15分、塘路にある標茶町郷土館を紹介します。
塘路は標茶町発祥の地でもあるんです。
標茶町郷土館でまず特徴的なのは、この古い建物!
階段も、いったい何千人、何万人が上り下りしたんだろうって
思わず想像しちゃうくらい、すり減ってます。
遡ること、明治の初期。
国事犯などの囚人が激増して、
彼らを収容する監獄を置く場所に頭を悩ませた政府は、遠く北の果て標茶をチョイス。
明治13年(1885年)から34年(1901年)までの16年間、
標茶には釧路集治監が置かれたんだそうです。
現郷土館のこの建物は、集治監の典獄室(刑務所長室)を
移転復元したもの。
これが昔の典獄室の写真ですって。
ちなみに、収容された多くの囚人が過酷な労働を強いられ、
このあたりの主要道路や農地は彼らの血と汗と涙―そしておそらく命も―によって
開通・開拓されたものだそうです。
(…このへんの詳細は、それこそ郷土館に資料が展示されています。)
他にも、集治監が廃止された後、
標茶には軍馬補充部が設置されて多くの軍馬を飼育していたとか、
アイヌ民族の文化の紹介とか、町内の地名の由来とか、
郷土館には数多くの資料が展示されていて、見ごたえ十分。
この辺りでは、矢尻なども数多く発掘されています。
実は、宿の裏山でも1個だけ見つけたことがあるんですよ~。
(学芸員さんに確認してもらった後、もちろん今も、大事にとってあります。)
昆虫の標本室。飯島一雄さんによって寄贈されたコレクションです。
飯島さんは、何十年にわたって釧路湿原周辺に生息する昆虫を研究している人で、
写真は氏によって発見されたイイジマルリボシヤンマ。
町内に生息する野生動物のジオラマ。
タンチョウや、フクロウもいて、圧巻でした。
アイヌ民族の楽器、トンコリ。制作者は、塘路の諏訪さん。
(イラクサの糸を教えてくれた人です。http://www.nakamano-ie.com/nakamablog/1055.html)
まぁとにかく、ブログなんぞでは説明しきれないほどの情報がたーくさん!
個人的にも、旅先の小さな町の郷土館を訪れるのが好きなので、
興味がある人にはぜひおススメしたいです。
標茶町郷土館
標茶町字塘路1-12
015-487-2332
開館時間/9:30~16:30
休館日/年末年始
入館料/無料
先日お父さんから教えてもらったようにシイタケの原木を雨に濡れそうな木の下の移動させてみました。秋が楽しみです。
『標茶探検』!いいですね、それ^^
こちらは昨夜の雨で、小規模なぶわっ!が起きました。
今晩も小雨なので、明朝のほだ木チェックが楽しみです♪