罠で捕獲して解体した後の、まな板の上での作業です。
骨を除いて、部位ごとに小分けして、ラップに包んで冷凍するための準備ですね。
そのあたりをまとめてみようと思います。
先日、農家さんの敷地で捕れた若いオス。
後肢1本とヒレ1本は、農家さんの分け前に。
もう1本のヒレは、さっさと食べちゃった。
なので、それ以外の部位を作業しました。
バラ除骨前。
除骨後。1本ずつ、包丁で骨をはずします。
骨をはずしておくと、焼肉の場合はスライスするだけなので楽。
冷凍庫のガサも減らせるし。
骨付きで焼いて食べたいときは、肉がついたまま1本ずつばらして骨ごと冷凍。
バラに続く、お腹の部分。余分な脂などを簡単に落とします(写真は処理後)。
上のバラよりは歯ごたえがあります。
(『トモバラ』『カイノミ』と呼ばれる部位かなぁ?)
ネック。真ん中の太いスジを除くだけ。
我が家ではたいていシチューに。
前肢。骨をはずして、スジや膜を除きます。
処理後の写真撮り忘れたー(_ _;)
1つひとつの塊が小さくスジも多いので、ひき肉に加工することが多いです。
ちなみに、こっちのは罠がかかった方の肢。
真ん中ら辺、肉に血が回っているのがひと目でわかります。
血の部分は包丁で丁寧に取り除いて、ケン(犬)の餌に。
燻製にすると多少の血の臭みは気にならなくなるので、
残りはジャーキーにすれば美味しく食べられます。
保存食にもなるし♪
最後は、後ろ肢。
片手で持つと、腕がプルプルしちゃうくらい重いです(^^;)
骨とスネ肉をはずしたところ。
スネは、ひき肉にしたり、煮込み料理に使ったり。
スネ以外の後肢のお肉。
シカ肉の中で、もっとも大きな塊です。
これをいくつかに分けていきます。
肉は塊(部位)ごとに膜で覆われているので、
写真のように指先で探れば簡単に境目がわかるのです。
ほんの少し包丁で助けるだけ。
各部位を取り出し、トリミングしていきます。
余分な脂やスジなどを取り除く作業です。
最初に分けたのが、内側の下の方についてる部位(『ウチモモ』?) 。
左の写真がトリミング前、右の写真がトリミング後。
後ろ肢の中でも小さな部位。(『シキンボー』?)
このまま丸ごと調理して、いつもタタキで食べます。
残った塊を、さらに…
後ろ側のモモ。(『ソトモモ』?)
前側のモモ。(『ウチモモ』と『シンタマ?』)
う~ん。『 』の部位名はかなりあやしいです…
間違っていたらごめんなさい。
この本の牛のページを参考にしたけど、まだ私も勉強中。
「知っておいしい 肉事典」 実業之日本社・編
最後に、それぞれ調理しやすいように、小分けにして、包装します。
例えば上の細長いロース(作業中の写真は忘れたね…)は4つに分けました。
捕獲日、シカの性別、部位などを書いて冷凍~!
ふぅ。
ここまでけっこう手間かかるけど、これらも大事な作業です。
除いた骨や脂、スジなどは、すべて犬の餌に。
うちの犬、かなりいいもの食べてます(笑)