北海道標茶町にある旅人宿|なかまの家

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「2023 9月」一覧

家を作る。36

 

さて、サッシを入れ替えた壁の面から順に、外壁もつくりました。

12㎜の合板、つなぎ目に気密防水テープ、30㎜断熱材、

防水シートの順に貼っていきます。

防水シートを抑えるようにして胴縁を打てば、多少の雨でもひとまず安心。

最後に板を打ち付けて、外壁の完成です。

 

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水平をみて、下から貼っていきます。

 

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上にいくにつれて、形が複雑で、合板も断熱材もカットするのに手間がかかる。

ピタッ!と形を合わせるのは難しい~

 

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母の友人Sさんが「昔牛舎で、牛を囲ってたコンパネあるけどいるかい?」と

言ってくれて、ありがたくもらっておいた合板も、利用。

よく見ると角が丸いのは、牛が身体でも掻いたからだろうか。

10数枚あって、とても助かりました!

 

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断熱材をカットしながら貼り付けているところ。

両面テープや気密防水テープで押さえながら貼りました。

 

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トイレの東壁だけ、なぜか土台につけた合板が2枚分になっていて、

「ここは30㎜の断熱材じゃ足らん」と棟梁に指摘され、

ちょうど屋根の材料で余っていた50㎜断熱材を貼ることに。

 

なぜそんなことに?

と、よくよく考えたら、基礎のコンクリが土台より外側にはみ出しちゃってて、

その調整で合板を1枚余分に張り付けたんだった!(すっかり忘れてた)

手もとにある材料で帳尻合って良かった~。図らずもトイレの断熱力UP!

 

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一番下に、水切りも付けました。

 

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そして、防水シートを下から重ねていく。

この作業も2人いないと大変。

 

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とりあえず、防水シートが飛ばされない程度に胴縁を打った状態。

サッシの周りは、両面の防水気密テープで止めています。

 

この一連の作業、胴縁や板をビスを留めるのは一番内側の間柱なので、

何かを貼る度に、墨で印を付ける必要があるのだけど、それがうっかり忘れがち。

気をつけねば。

 

 

新しく作った下屋と、屋根の都合でいったん剥がした南面のほかに、

北面も続けて作ることにしました。

なぜなら、榊板金さんが、足場を貸してくれたので!

 

板金工事は終わったけど、来月まで足場だけ貸してくださるとのことで、

こんなチャンス逃すわけにはいきません。

足場がないと届かない南と北面だけは、今のうちにやってしまわないと!

というわけで、棟梁が帰った後も、天気予報とにらめっこしながら壁づくりは続いています。

 

 10:36 PM|コメント (0)

家を作る。35

 

サッシ、続き。 

 

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ななつめ。

トイレの窓。左の、正方形の小さい方。

知人から「サッシ屋の前に、投げてあったよ!」と情報が入り、

即日、峠を越えて隣の隣の町まで見に行き、快く譲っていただけました。

トイレにぴったりの曇りガラス。 

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おそらく取り外した際にミミが削られていたけど、「まぁ大丈夫やろ」と棟梁。

タダでいただいているので、文句は言えません。

 

 

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やっつめ。

玄関スペース。

昨年、廃屋になっていたご実家を

「近いうちに解体するから、何でも持って行っていいよ」と言ってくれたSさん。

その際に手に入れた、引き戸だった木枠のガラスを利用しました。

ここはめ殺しです。開閉はしません。

あえて少し高めの位置で。ガラスは一重だけど、玄関だしいいかなと。

細長い形が気に入っています。

 

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ここのつめ。

居間。小清水の友人W夫妻からいただいたサッシ。

やはり実家のリフォーム時に外して、保管してあったそうです。

水切りが外側についてなかったので、棟梁が木で枠を拵えて、

榊板金さんに水切りを作ってもらいました。屋根と同じ赤色です。

 

 

以上、今のところ、9枚のサッシが入りました。

既にどれも思い出深い。

1つひとつに、前の持ち主や譲ってくれた人の顔、手に入れた時のストーリーが

付加されて、プライスレスなサッシとなりました。

 

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そして、残るは2箇所。台所と脱衣所のサッシがまだありません。

壁に穴を開けておくわけにもいかないので、

とりあえず今は古いアルミサッシをはめてありますが。

写真のアルミサッシより小さいサイズを希望。

脱衣場はできれば曇りガラスがいいし、台所は引き違い窓がいいなと思ってます。

 

サッシ探しは続く…!!

 

 11:02 PM|コメント (0)

家を作る。34

 

屋根を作りながら、同時に、窓周りも進めていました。

雨で屋根に上がれない日には、今のうちにできる仕事をと、

棟梁が「サッシあるなら入れておくけん」と言ってくれて。

 

元々、この家の窓は、全てシングルガラスのアルミサッシ。

出窓になっていて、内側に木枠窓との二重窓でした。

 

もちろんそのまま再利用もできるのですが、アルミサッシは熱伝導率が高いので、寒い。

今はもう、北海道では樹脂サッシが主流です。

 

そこはさすがに、改築するからには樹脂サッシに変えたい。

それもペアガラスの、寒くないやつで。

 

しかし、すべて新品で揃えるとなると、お値段は軽く3桁超えちゃいます。

「いま新築で建てたら、十数か所窓入れるとして、掃き出し窓も含めると…

1枚あたり平均10数万だわ」とは、地元の元大工さんのお話。

 

一方で、リフォームやら何やらで、いったん外された樹脂サッシは、

おそらくほぼ破棄されている現状。まだ使えるのにモッタイナイ!

 

というわけで、窓は中古の樹脂サッシに入れ替えることにしました。

しかし、中古サッシは決して一般に流通はしていません。

人脈を頼りに、時にはネットを利用し、必死に探し集めました。

 

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ひとつめ。

南壁の、上の小さい方のサッシ。地元の元大工Aさんからいただいたもの。(ポストも貸してくれた人)

自宅のリフォーム時に外して、もったいないからと倉庫で保管してあったそうです。

昨年の基礎工事の頃に「いるかー?」と聞かれ、当時サッシなんて全くノープランだったけど、

とりあえずもらっておいて本当に良かった。

 

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ふたつめ。

右の引き違い窓。これもAさんより。風呂場の窓にしました。

 

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みっつめ。

横1700㎜の押し開きのサッシは、寝室の西側に。

いつぞや釘抜きを手伝ってくれたセルフビルドの先輩Kさんから。

Kさん自身の中古コレクションから気前よく譲ってもらいました。

「こういうのはね、今すぐ使わなくても、もらえる時にもらっとくんだよ」という

先輩の言葉が、今になって胸に刺さります。

ただしこのサッシ、とにかく重い。取り付けたものの、後に思わぬ展開に…

 

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よっつめ。

南側の下の窓。南面なので大きい窓を入れたかったんだけど、外断熱の関係で1700㎜幅のサッシが

ギリギリ入れられず。でもできるだけ大きいサッシを~と探して、ついにネットで発見。

噂に聞いていたサイト「ジモティー」に新規登録。本別まで取りに走りました。

 

思えばこの時期、屋根の作業真っ最中なのに、雨が続いてしまい、

「もうサッシはないんか?(サッシがあれば仕事できるのに)」と棟梁に急かされて、

とにかく手に入れなければ!と、右往左往。

壁は来年かな~と思ってのんびりしていたので、急いで知人友人に声をかけ、あちこち問い合わせ、

リサイクルショップを覗き、必死に探してました。(まだ全部そろってないので現在進行中ですが)

 

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いつつめ。

寝室、北側の下の窓。これも本別の方より譲っていただだきました。

よっつめと同じサイズです。

 

むっつめ。

北側、上の窓。ロフト(屋根裏部屋)の窓ですが、ここだけは元のサッシを再利用することにしました。

元は木枠窓のみだったので、外側にアルミサッシを入れて二重窓に。

ロフトの床と天井の間なので、高さのある窓が入りません。

でも明かりとりのためにある程度の大きさはほしい。

しかし、ぴったりサイズが見つからないというわけで、苦肉の策です。

昔ながらの木製も味わいあっていいよね!

でも寒いかな…2階だし大丈夫かな…(まだ迷ってる)

 

サッシの話、続く。

 

 11:54 PM|コメント (2)

家を作る。33

 

屋根づくりが始まって【10日目】

 

板金屋さんに渡す前に、もう少しやらねばならぬ箇所がありました。

 

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屋根と壁がぶつかるところ。

板金が壁で立ち上げられるよう、断熱材まで貼って仕上げなければなりません。

部分的に、外壁を剥がして合板を打ち、断熱材を貼りました。

 

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南側の壁は、サッシの位置との兼ね合いもあり、

結局、一面すべてを作ることに。

写真は、とりあえず最低限の部分だけ白い断熱材を貼った状態。

 

ちなみに壁の断熱は、柱の中に100㎜分のグラスウールを入れる他、

30㎜の断熱材を外から施工することにしました。

 

 

そして、板金屋さんが来てくれました。

町内の榊板金さんにお世話になります。

 

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始めは縁から。

 

屋根の色は、母屋(元宿)と揃えて赤にしてもらいました。

 

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 息子よ、プロの技をしかと見ておくのだぞ!

 

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屋根と接する壁の立ち上がりのところ。

 

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 断熱材と防水シートの間に、板金が挟まる。

 

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実は榊板金さんは、10数年前に元牛舎の母屋(宿だった方)の屋根を手掛けてくれています。

母屋もこの家も、素人が改築した建物は型にはまらずやりづらいこともあったかと思うけど、

どちらの依頼も快く受けて下さり、感謝しかありません。

 

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棟換気もつけてもらいました。写真は工事途中の様子。

 

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そして数日後、屋根ができあがりましたー!

うんうん、やっぱりこの色にして良かったな~。風景と馴染んでる!

 

それにしても、屋根だけやけに立派に見えるな~

この屋根に見合う家に仕上げなければなりませんね。

榊さんありがとうございました! 

 2:31 PM|コメント (0)

家を作る。32

【8日目】

さぁ、次は東側の屋根に取り掛かります。

 

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古い屋根を剥がして剥がして、とにかく全部剥がす。

 

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この薄っぺらい板(棟梁はトントンって呼んでましたが)は小さい釘で打ち付けてあるので、

ひたすら手でガシガシ剥がしとって回収したら、

終わる頃には皮手袋の指先がほとんど破れてしまったー

 

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野地板が出た。

 

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家の中から。

野地板から光が差し込むなんて、今しか見れない光景と思い、思わず撮影。

 

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腐った野地板を交換しつつ、まず9ミリの合板を張っていくわけですが、

野地板に刺さっている釘が邪魔になります。トントンを打ち付けてあった釘ですね。

合板が浮かないよう、これらの釘を抜く・・・のはとてもやってられないので、

金づちで打ち込んでいきます。

 

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小さい釘なので、息子も大活躍。1本ずつ、ひたすら打つ。

 

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とにかく地道に打つ。

打ち込み終わったところから、棟梁が合板を張っていきます。

 

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9ミリ合板張り終わって、この日は終了。

がんばった!

 

 

【9日目】

 

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断熱材を敷き、透湿防水シートを張り、胴縁を打っていきます。

屋根の一番上には既にルーフィングが貼ってあるので、胴縁の端は上で合わせていきます。

 

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同じく木っ端で高さ調整しつつ、12ミリ合板を張っていく。

合板を屋根の上に持ち上げるのも、なかなか重いです。2人いるととても楽。

 

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合板張り終えた!

 

と、ここで棟梁が

「屋根がいがんどるのを直さにゃいかんわ」

軒先が波打ってる、つまり一番下の垂木の高さが揃っていない、らしい。

 

えっ⁉

ここまで作った後に、いったいどうやって直すの⁉

 

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屋根の軒先に糸を張ると、どの垂木が下がっているのか一目瞭然。

 

「中からくさび打つけん、外で糸を見とってくれんかの」と言い、家の中へ入る棟梁。

そして、下がっている垂木の下に1本ずつくさびを打ち込むと・・・

 

おぉ!屋根が上がった!ちゃんと水平になりました。

 

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中から見た様子。くさびはそこら辺に落ちてた端材でちょちょいと作ってました。

へぇ~こんな技があるとは!

 

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そして、ルーフィングを貼り、完成!

 

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一時だけの、緑色の屋根になりました。

屋根はこの後、板金屋さんにおまかせします。

 

 10:43 PM|コメント (1)

家を作る。31

 

【6日目】

西側屋根のつづき。

 

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屋根のてっぺんに、板を縦に取り付ける棟梁。

何のため?と思って聞いたら、この後の胴縁を受けるためと、水平を出すため、だそう。

糸を張って、屋根がまっすぐになるようにしてました。 

  

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そして、断熱材を敷きます。5センチ厚のスタイロエース。

室内を吹き抜けにしたいので、天井ではなく、屋根断熱にしたのです。

軒部分は断熱せず、室内の真上にだけ敷き詰めていきます。

 

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下から断熱材を置いていったので、上はカットしながらはめていきます。

一番上は、先ほど取り付けた胴縁受けの材があるので、その隙間には断熱材の端材を利用。

屋根が波打ってるので、隙間が一定ではなく、断熱材を敷き込むのが難しかった。

床を作った時の断熱材の端材を捨てずにとっておいてよかった。

 

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断熱材が下にずれないよう、軒で端材をストッパーにしています。

 

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 私が断熱材を切っている間、棟梁は胴縁受けを加工してました。

 

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透湿防水シートを張ります。

これがまぁ良く滑るので、足場の確保に要注意!

軽くてペラペラなので、風のない日に2人以上でやるべし。

気密防水テープで留めながら作業しました。

 

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シートが飛ばないように、すぐに胴縁を仮置き。

鼻隠しに引っ掛けてあるだけの状態です。

 

この断熱材と胴縁の隙間が、屋根換気のために重要なんだそう。

後ほど、棟と軒天に換気口を設けます。 

 

 

【7日目】

 

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胴縁の上に12㎜合板を張り、同時進行で歪みを修正していきます。

 

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下から合板を張って足元を確保しつつ、

胴縁の下に木っ端を挟んで、高さを水平にする、という作戦。

これがなかなか地道な作業でした。。片側の屋根だけでも、胴縁の数×3で50か所以上。

屋根の両端を渡した糸の高さまで合板が揃うように、木っ端を1枚2枚と重ねて調整。

断熱材にめり込まないようできるだけ大きめで、厚さが様々な木っ端を屋根に持ってあがり、

「もうちょっと高く」「これだと高すぎ」「もっと薄い木っ端ないの⁉」と、

ブツブツ言いながらやりました。

 

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上まで合板を張り終えて、墨をつけているところ。

墨の上(胴縁)からエア釘打ち機でバシバシ打っていきます。

 

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棟換気用に、合板の上を切り欠きます。

飛び出た胴縁もカット。

 

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西側の合板を張り終えた。だいたい平らな屋根になった(と思う)。

 

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最後に、アスファルトルーフィングを張ってタッカーで留めていく。

これで、ひとまず安心!板金まで、多少の雨に当たっても大丈夫です。

 

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続いて、玄関部分の屋根も、同様に作業。

しかし、屋根の取り合いの部分がとっても難しい・・・!

断熱材を隙間なく入れるためにはどうすればいいの?

見た目以上に構造が複雑で、防水シートの重なりがうまくいかない。

 

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どれが正解かよくわからないまま、とりあえず仕上げたら、

下見に来た板金屋さんにダメ出しをいただき、この後、修正。

鼻隠しと合板を一部切って、やり直しました。

 

たぶん、ここは順番を間違えましたね、玄関の後に、上の屋根をやるべきだった。

屋根仕事は全て下から、の鉄則。

 

どうか雨漏りしませんように!今となっては祈るのみ。

 

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そうそう、玄関の破風も新しくなりました。

手もとにあった広葉樹の板を挽いて利用したので、

やけに厚みのある立派な破風になりました。

 2:17 AM|コメント (2)
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