本格的に冬が来る前に、基礎部分だけはせめて終わらせたくて、必死です。
四苦八苦しながら建材と道具を揃えて、ようやく作業開始。
基礎の外側に、防水シート(アスファルトフェルト)とラス網を張りました。
基礎と言っても、中は地面と床の間の空間があるだけ。
外壁で覆うのではなく、こういう形にしてみました。
モルタルを塗るので、見た目はコンクリの基礎みたいになるのかも。
フェルトは、釧路の建材屋さんで直接購入。ラス網はネット通販で。
タッカーは中古工具の店で見つけたもの。
真っ黒な防水紙。アスファルトを浸み込ませてあるらしい。
柱の下に掘ったコンクリの基礎が、所々外側に出っ張っていて、
しかも石も使用してて色んな形をしているので、その分手間がかかります。
仮留めしながらカットしていく。換気口の穴も開ける。
モルタルを重ねるためのラス網。タッカーでバシバシ打って貼り付けていく。
これも、ニッパーでパチパチとカットして形を整えながら。
換気口も取り付けた。
これまではバールで「壊す」、あるいは「直す」作業だったけど、ようやく「作る」作業になってきた。
金づちやタッカーを使って手を動かすのは、単純に楽しい。
それから、お願いしていた水道工事も入りました。
父がこの家や宿を直した頃からお世話になっている、三浦ポンプさん。
止水栓の移設、便槽の埋設、排水管の設置を一日あまりでビシッと仕上げてくれました。
迫力ある重機に夢中の子どもたち。
便槽を埋めるための穴の深さは2メートル近く。
この先たぶん二度とお目にかかれない、便槽。想像してたより大きい!
1100リットルサイズ。家族4人、年に2回ほどの汲み取り回数でいけるはず。
この便槽を見つけるのに少し時間がかかったそう。
そっか、今どき、汲み取り式トイレを新設する家なんてないよねー。
排水管は自分たちでやることも考えていたけど、どうせ掘るならとあわせてお願いしちゃいました。
ここに、下屋(トイレとお風呂)ができる予定です。
この日、私はウロウロする子どもたちを見守ることに専念して、一緒に工事を見学していたのですが、
プロの仕事ぶりに惚れ惚れしてしまいました。
技術があって、段取りできてて、道具も揃ってるって、なんて素晴らしい!
阿吽の呼吸で、無駄なく動く職人たちの仕事ぶりは見事でした。
ここまでわずかながらも自分でやってみたからこそ、そのすごさがより鮮明に見えたんだと思います。
埋設する時は砂で埋めるとか、排水の勾配具合とか、水平の出し方とか、
本で読んで知っていただけの技が目の前で繰り広げられて、いちいち感動してました。
家づくりを始める前に話を聞きに行った先輩から、
「特に専門的なところはプロに頼んだ方がいい。自分でやるより数倍早いのはもちろん、
失敗してやり直すことがないし、材料も無駄にならないし、結果的に安い」という
アドバイスをもらっていたけど、それも実感。
色んな人の力を借りながら、家づくりは続きます。