素晴らしきかな、物々交換。
丹精込めて育てたもの、時間や労力をかけて手に入れたものを
必要とする者同士で交換し合う。
交換することを、北海道弁で「ばくりっこ」すると言います。
多くの友人、知人と、食べ物のばくりっこでつながっている我が家。
秋から冬にかけてのこの時期は特に、
そのありがたいご縁を実感する日々です。
ちなみに、春から夏にはこんな物々交換もしてましたね。
佐賀井農園のトマト→http://nakamano-ie.sakura.ne.jp/yadoblog/1558.html
全てではないけれど、
ばくりっこの一部を紹介してみようと思います。
私たちが交換するのは、もっぱら、わな猟で獲った鹿肉です。
【その1】
浜中町で同じく宿を営む、きりたっぷ里の武士さんとばくりっこ
武士さんは、毎年子豚を手に入れては数か月かけて大切に育て、
秋になると自家用のお肉にして食べています。
今年の豚は、サクラくん(毎年名前が付いている)。
バラとロース、自家製ソーセージをいただきました。
※湿原の中の小さな宿 きりたっぷ里 http://www.h4.dion.ne.jp/~tappuri/
もちろん、宿の食事でも自家製の豚肉が登場しているはず。
トンカツにしたり、炒め物にしたり。とろっと甘みのあるお肉でした。
(このブログの最後に載せてる角煮も最高!)
調理の際にある程度取り除いた脂は、
後日、鹿ひき肉を作る時に混ぜてみようと思って保存してあります。
【その2】
女満別の野間田ファームとばくりっこ
畑作農家を営む友人家族です。長いも、ブロッコリー、にんにく
じゃがいも(きたあかり、さやあかね、ながさきむらさき) と交換しました。
標茶ではあまり生産されていない野菜ばかりで、嬉しい~!
じゃがいも3種とブロッコリーのキッシュ。
きたあかり、さやあかねで、それぞれポテトサラダも。
長いもは和え物にしたり。宿の料理にも登場しています。
ブロッコリーは色んな料理に活躍!
ちなみにピザの上にのってるソーセージも武士さんからもらったもの。
【その3】
音更町のたけなかファームとばくりっこ
こちらもいつもお世話になっている友人です。
たけなかファームhttp://www.leekman.com/
毎年いただく、メークイン!
このままでも美味しいし、越冬させるとさらに甘くなる!
さらに、竹中さんちの人気野菜、ポワロー(リーキ)も届きました~。
ギュギュっと身が詰まった西洋ネギ、これがあるとグッと料理の幅が広がる♪
【その4】
芽室町のふたば農園とばくりっこ
そして最後に、つい先週とどいた野菜たちは、ふたば農園の宇佐美さんから!
自然農園ふたばhttp://www10.ocn.ne.jp/~vgfutaba/
からし菜、小松菜、ルッコラ、かぼちゃ3種に豆も3種!
この季節の葉ものは貴重。どれも美味しく食べました。
煮付けにしたニホンカボチャも美味しかったー!
他のかぼちゃや豆はこれからいただきます(^^)
…と、そんなわけで、買い物に出かけずとも、
豊かすぎる食材が揃っている我が家。
夕食の度に、こうしたご縁のありがたさを実感しています。
そう、例えば今日のメニューは、豚の角煮。
武士さんとこの豚肉に、竹中さんちのリーキを
薪ストーブの熱を利用してじっくりコトコトに煮込みました。
卵はうちの鶏たちの。
ばくりっこで、誰かとつながる日々の食事。
幸せだなぁと心から思います。
皆さん、ありがとう。